「身近なヒーロー、地域消防団」
消防団。その名前を聞いて、僕が一番に思い浮かべるのは、紺色の制服を着て火災現場で活動する姿よりも、もっと身近な日常の光景だ。それは僕が住む地域の運動会で、広いグラウンドの駐車場で汗を流しながら車の誘導をしてくれるおじさんたちの姿だ。そして冬の寒い夜、赤い回転灯を光らせて、「火の用心!」という声とともに、赤い消防車で、ゆっくりと地域を巡回している姿だ。彼らは僕の地域ではまさに「地域の力になろうとしている人たち」そのものである。特別な能力や資格を持っているわけでもない。ましてや職業として防災活動を行っているわけでもない。そんな普通の人々が、なぜここまで地域の安全と安心のために力を尽くすのだろうか、その理由を考えることで、僕は地域の「絆」という言葉が持つ、本当の意味を知った気がする。
消防団の活動は、火災の消火準備活動だけにとどまらない。その役割は、僕が実際に見たような日常的なものから、命に関わるような緊急の事態まで幅広い。台風や集中豪雨の時には氾濫や浸水の危険がある場所に土のうを積んだり、川の水位を警戒して住民に避難を呼びかけたりもする。地震が起これば倒壊した建物の撤去作業や救助の補助、避難所運営の手伝いなど、消防隊員と同じような活動も行っている。地域消防団は、地域に暮らす人々にとっての「命綱」のような存在だ。地域の行事や祭りの交通整備や警備、地域での防犯活動など、普段から地域に密着した活動を行っているからこそ、地域の危険をすばやく察知することができるのだと思う。そして、どんな時にどんな助けが必要かを誰よりもよく知っている消防団の方々だからこそ、きめ細やかな支援や活動ができるのだと思う。
僕が一番すごいと思うのは、消防団の方々の活動がボランティアで成り立っていることだ。仕事や家庭での役割をこなしながら、自分の大切な時間を削って訓練に励み、地域の活動に参加している。地域の行事では朝早くや夜遅くまで会場整理や警備を行い、防災活動のために暑い日、寒い日関係なく巡回や声掛けを行っている。そこには、報酬や称賛を求める気持ちよりも、純粋に「自分たちが住む地域を守りたい、家族や友人、地域の方たちを守りたい」という強い思いがあるのだろう。
僕たちが安全な日々を、安心して過ごせているのは、消防団の方々の地道な活動があるからこそである。そんな地域を支える消防団員の存在を、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思う。消防団の方々の存在や活動が僕たちの生活を支えていることを忘れず僕たち自身も、地域の一員としてできることを積極的に取り組んでいきたい。そして、よりよい地域づくりを行っていきたい。僕たちの身近なヒーロー、消防団とともに。
山都町では消防団員を随時募集しています!
消防団は、消火活動のみならず、地震や風水害等での救助活動、避難誘導災害防御活動など、地域になくてはならない存在として、非常に重要な役割を果たしています。
さらに、平常時においても、住民への防火指導、巡回広報等、地域に密着した活動を展開しており、地域における消防力・防災力の向上、地域コミュニティの活性化等にも大きく寄与しています。
また、同世代の方々との交流を図る場所にもなりますので、まずは一歩を踏み出されてみてはいかがでしょうか。
なお、万が一、消防団活動中にケガをした場合は、「公務災害補償制度」によって補償されます。
入団の条件については以下のとおりです。
・町内に居住する者
・町内に勤務する者
・年齢18歳以上の者 等
入団をご希望の際は、お近くの消防団員若しくは山都町役場総務課防災係(0967-72-1111)までご連絡ください。