施設名:山都町総合体育館パスレル
所在地:上益城郡山都町千滝271番地
設 計:株式会社安井建築設計事務所
施 工:西松・三栄特定建設工事共同企業体
延床面積:4,492平方メートル
県産材使用料:220立方メートル
主な使用樹種:スギ、ヒノキ
〇木造にした理由、背景
山の都の特性を生かした魅力ある産業づくりを目指し、本町の農林資源の活用及び持続可能な開発目標(SDGs)における環境への取り組みとして、木造または木質化による建設としました。
また、体育館を利用する町内外の方々へ木の温もりと素晴らしさを直接感じてもらえる施設を目指しました。
〇設計・施工上の特徴
鉄骨キール梁を併用した木造トラス構造によりアリーナの大空間を構成。
木造トラスには地元産のヒノキ材を活用しました。
〇木材調達にあたって
設計と同時に熊本県木造設計アドバイザー普及事業を活用し、専門的な助言や指導を受け、屋根の構造材やベンチ座面に使用する木材はすべて町産材を利用するように建設前の段階から進めてきました。
また、今回の木材調達にあたっては、財源に森林環境譲与税を活用し、流域の森林組合や町内に所縁のある木材団体等で構成された納材組合により地域の木材産業の活性化を図るとともに、使用する木材を流通サイズでうまく組み合わせることで、県内での製材やプレカットを可能にし、大型木造公共施設への可能性を拡げることができました。
第30回熊本県木材利用優良施設コンクール
主催:熊本県、熊本県森林組合連合会、一般社団法人熊本県木材協会連合会、熊本県木材事業協同組合連合会及びくまもと県産材振興会