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重要文化財「通潤橋」保存修理工事(7) 裏築の内部と今後の修理

最終更新日:

 

 

工事の経過
 

令和元年5月に工事用足場の設置を行ったのち、6月から崩落部分に設置していた被覆モルタル(上からモルタル、金網、不織布、ブルーシートの4層)を撤去し、崩土や石を除去し、通潤橋内部(裏築:うらつき)の確認を行いました。

通潤橋本体の石垣の修理は、創建以来初めてであるため、今回新たに明らかとなった裏築の状況をもとに、工事の内容等について一部変更を行いました。これらについて、8月13日に現場見学会を開催し公表しましたので、資料等を掲載します。

 

 平成31年3月13日    工事請負契約

     3月中      仮設物(索道:ケーブルクレーン、吹上口ステージ)の点検

     4月       索道の整備、試運転

             足場設置に係る協議、各種届出等

 令和元年5月     足場の設置

     6月     崩落部被覆モルタルの撤去

     6月~7月   裏築石材の検出

           (崩落部に堆積していた崩土(石材を含む)を除去し、裏築を露出させた)

 

 

 

 

裏築の状況について

通潤橋では、壁石垣の内部の構造を裏築(うらつき)と呼んでいます。
通潤橋の石垣は、城郭石垣で見られる小さな栗石詰めではなく、大きな石材が使用されています。

上部では、円礫(えんれき:丸い小石)を用いて高さ等の調整が行われ、その上に板石を敷き並べ、通水管が載せられています。

裏築の石材には、損傷(ひび割れや欠けなど)や変位(前に傾いている、あるいはズレている)が確認されました。

通潤橋の石材は、外に露出している壁石垣や通水石管に強度が高く品質の良いものを選定されている可能性が高く、裏築は強度の低いものが多い傾向にありました。

 

[資料1-1] 裏築の破損状況(PDF:607.3キロバイト) 別ウインドウで開きます

[資料1-2] 裏築立面図(PDF:524.2キロバイト) 別ウインドウで開きます

 

 

 

 

修理方法、壁石垣の解体範囲、工事期間について

 

 

修理方法

 内部の裏築に損傷や変位があったため、このまま壁石垣を積み直すことが難しいことが確認されました。

 そのため、崩落部の上部の通水管約40石を取り外した後、裏築を安定させながら石垣を積み直すこととします。

 

壁石垣の解体範囲について

 崩落面の左側は橋中央部へ5石、下部は2段を含む基本修理範囲を解体範囲とし、既存の石積みにすり付けます。

 すり付けが難しい場合は、解体範囲を若干拡大し調整を行う予定です。

 

 [資料2] 解体範囲(PDF:1.5メガバイト) 別ウインドウで開きます

 

 

 

 

工事期間

 工期に変更はありません。これまで通り令和2年3月末までとします。

 放水は、翌4月からを予定します。

 

 [資料3] 工程スケジュール案(PDF:117.4キロバイト) 別ウインドウで開きます


 

 

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