熊本地震直後に通潤橋で確認された大量の漏水は、通水管の石管同士をつなぐ目地漆喰(めじしっくい)が破損したことによるものです。 通潤橋の心臓部ともいえる通水管は3列あり、それぞれ1列あたり200個を超える石管をつなぎ合わせた構造となっています。石管は、直方体の形状で切り出された石材で、中央に約30cm四方の水が通る穴が掘られています。この通水管からの漏水を防ぐため、建造当初よりそれぞれの継目の目地に「漆喰」が用いられています。 今回の工事で通水管を露出させたのち、実際に通水管に水を通す「通水試験」を行い、破損した漆喰の位置を確認しています。平成29年12月31日までで、6回の試験を行いました。 ※重要文化財「通潤橋」で使用している漆喰については、こちらをご参照ください [通潤橋に用いられる漆喰について] |