山都町は昭和40年代(1970年代)から有機農業の取り組みが始まり、約50年の歴史があります。
今や有機JAS認証事業者数※は全国最多を誇る「有機農業全国No.1のまち」で、有機農業での新規就農を目指す移住者も増加しつつあります。
2006年に有機農業の推進に関する法律が施行され、日本農林規格等に関する法律(JAS法)など有機農業推進の施策が実施されてきた中で、2021年に策定された「みどりの食料システム戦略」において2050年までに国内の耕地面積に占める有機農業(国際的に行われている有機農業)の割合を25%(100万ヘクタール)に拡大することが目標として掲げられました。(2018年時点0.5%:23,700ヘクタール)
また、2021年に山都町は「有機農業を核とした有機的な繋がりが広がる町の実現」事業の提案により、自治体によるSDGs の達成に向けた優れた取り組みを行う都市として『SDGs 未来都市』に選定され、併せて先導的な取り組みとして『自治体SDGs モデル事業』(全国10 都市)に選定されました。
このように、「みどりの食料システム戦略」や「SDGs(持続可能な開発目標)」により有機農業が推進される中、「有機農業の町 山都町」として課題を解決するためには、有機農業者の経営向上や担い手育成を図っていく必要があります。また、有機農業を推進することにより約50年間、化学肥料や農薬を軽減した農業を実践し守ってきた農地や美しい自然環境を次世代に繋いでいくことやその取り組みを拡大し、有機農産物を社会に供給し続けることが重要です。そこで、山都町の有機農業のさらなる振興を図るため令和4年3月に「山都町有機農業推進計画」を策定しました。
本計画により、有機農業者の生産技術の確立、販路拡大のための取り組み、学校給食への有機農産物使用などを目指して生産者と一緒に有機農業を推進していきます。
※ JAS法に基づく有機JAS認証事業者数(有機農産物生産行程管理者数)
1 計 画 名 山都町有機農業推進計画
2 計画期間 令和4年度から令和9年度までの6年間
3 計 画 書