住民自治組織「自治振興区」とは
「自治振興区」とは、複数の集落と各種団体を包括するもので、自立した組織として地域社会生活の運営と課題の解決及び地域振興を住民が主体的に行う組織です。
山都町では旧小学校区の範囲を基本としてその設立を進め、28の団体が設立されました。
自治振興区設立の背景
国と地方の財政の悪化
補助金を基本とした行政主導による一律の地域づくりは、国と地方の財政の悪化により機能しなくなりました。しかし、地域の課題は多く複雑になる中で、地域のことは住民自らが主体的に取り組み解決する必要があります。
集落の担い手の減少
これまで地域社会の基本であった集落においては、人口減少と高齢化により担い手が減少し、集落活動が困難になってきています。一定の範囲で各集落が連携を取ることで、地域活動の維持を図る必要があります。
地域内の縦割りの解消
地域には行政の分野ごとに各種団体がありますが、その活動が「縦割り」となり連携がありませんでした。活動対象の住民は同じ事が多いため、各団体間の話し合いの場を作ることにより、それぞれの活動をより円滑にします。
自治振興区の役割
(1)集落間、各種団体間の連絡調整と協力体制の支援
(2)地域の課題解決、地域住民の意見の集約と行政への提案
(3)地域の特性を活かした地域振興
自治振興区における活動
自治振興区においては、公民館活動、町体育協会支部活動、道路の草刈や清掃などの環境保全活動に取り組む事が、助成金の交付を受けるための要件となります。