移住者インタビュー7 岩田陽一さん、理恵さん、真護くん ご家族

熊本地震を機会に山都町の空き家改修補助金を利用し改修された貸家に移住した岩田さん一家。
住居のことや現在の生活についてなど伺った。
岩田一家

・現在のライフスタイルを教えて下さい。

陽一さん:僕は山都町内の会社で働き、妻は農業関係の仕事をしていて、長男の真護(まもる)は地元の保育園に通っています。また地域で行われている地域活性の事業やイベントを事務、実務面でサポートするなどして地域づくりへの参加にも力を入れています。

 

・山都町へ移住した理由は?

陽一さん:もともと僕の実家が山都町なので、ゆくゆくは帰ってくるつもりだったのですが、今回の熊本地震で被災したことを機会に知人の紹介で今の貸家を紹介していただき、移住に至りました。

 

・お住まいの物件に住むまでの経緯を教えて下さい。

陽一さん:被災してから山都町の住居を探していました。不動産物件は家賃が高い物件が多く、山の都しごとセンターで空き家を紹介していただきましたが、いますぐ入居できなくて改修に費用がかかりそうな空き家がほとんどで、知人から改修費用が少なくてすみそうな今の貸家を紹介していただきました。白アリで床が傷んでいた部屋を空き家改修補助金を利用させていただいて改修していただき入居しました。

和室

和室2

 畳

※白ありの被害で床が傷んでいた和室2部屋を空き家改修補助金を使い改修された。


・現在の住居の住み心地はどうですか?

陽一さん:快適に住んでいます。実家、職場にも近く良い場所で借りることができました。

理恵さん:また空き家だった期間が短かったためか、補修していない部屋も傷みがないです。誰も住んでいないと家はすぐ痛むので、早く入れたことが良かったと思います。

 2階

2階2

2階3

※2階部分はとても広く状態も良いです。


まもるくん

まもるくん

※まもるくんも家の中を動きまわって遊んでいました。新しい家がお気に入りの様子。



・スバリ!山都町の魅力は?

陽一さん:渋滞がなく距離があるわりには早く着くことですね。また、お店がけっこうあること 生活物資には不自由しないことです。町外に買い物に行くのは服を買いに行くときくらいです。

 理恵さん:山都町には有機野菜など食べ物もとても良いものがあること。でも、それを買うことができる場所があまりないので、そういう場所があったらいいなと思います。

 

・今近所との付き合い交流はありますか?

陽一さん:今でも夫婦ともに地域の取組みや行事などに参加していましたが、今からもいろいろな地域のイベントなど取組みに参加していこうと思っています。

 

・これからの夢は

陽一さん:自分たちの取組みや活動で山都町に移住してくる人が増えてほしいです。移住して来た若い人と面白い取組みができたらいいですね。

理恵さん:山都町に子供を産み、育てやすい環境 安心・安全な食の環境を作っていけるような取組みをしていきたいです。


地震後、山都町での生活を少しづつ、着々と自分たりで作り始められていると感じました。
これからの夢として山都町への活性化、環境作りの取組みをしていきたいと語られた岩田ご夫婦。
地域の若い力としてこれからの活動に注目していきたいです。

移住者インタビュー6 小坂寛さん、和子さんご夫婦

東京より移住されて今ではカフェとデザインの仕事をされながら生活されている小坂さんご夫婦。
現在のライフスタイル、生活のことなどについて伺った。
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○現在のライフスタイルを教えて下さい
 寛さん:みずたまカンパニーを夫婦で運営しており、私はカフェ部、雑貨部を主に担当し、妻は企画、デザイン部を担当しています。

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※みずたまカフェの外観。後ろの部分は住宅になっています。寛さんが自分で建てられたものです。
寛さん:常に小鳥のさえずりを聞きながらの作業でしたので、この場所での新生活が待ち遠しかったのを覚えています。「朝、目が覚めると小鳥のさえずりが・・・」なんてことを想像しながら作っていたように思います。


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※みずたまカフェの入口。
和子さん:ロゴマークは「ロゴを見ただけでどんなカフェかイメージ出来るように作成しました。森があってチョウチョが舞って〜そんな自然豊かな場所でコーヒーでもいかがですか?みたいなイメージです。

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※木に囲まれた店内には客席、雑貨の展示スペースがあります。

寛さん:個人的に、好きなものをおいております。ハンドメイド雑貨や文房具が好きなので、それらが中心となっています。

カフェで食材として使っているもので山都町産のものなども販売しています。



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※テラス席からの眺めは絶景です!


小坂さん作品2
※和子さんがデザインされたチラシ、パンフレット。和子さんは地域のイベントなどのデザインを多く手掛けておられます。
和子さん:独立して東京で仕事していましたが、正直こちらにはデザインの仕事はないと思ってました。
移住者仲間の紹介もあり、少しずつ仕事が増えていき、今ではいろんなデザインをさせていただいています。
山都町での仕事は東京では回ってこない面白い仕事(商品開発など)をクライアントさんと直でできるので楽しいです。



山都町へ移住した理由は?
 寛さん:妻が絵を描くのでロンド美術館を訪れた時にファンになり、その隣にロンド美術館の折本さんの設計、指導で家を作りました。上の子どもが幼稚園に入るタイミングにこちらに移住しました。



○自分で作った家に住んでの感想は?
寛さん:自分で作ったので修理、リフォームする上で勝手がわかっているところがいいですね。最初の完成から少しずつ改築して進化していっています。
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※左のガラス張りはカフェ部分右は住居部分になっています。
寛さん:折本さん(ロンド美術館)にダメもとで自分で家を作れないかと相談したところ設計してくれたんです。
2×4という工法で自分で建てました。



○山都町、尾野尻地域の魅力は?
寛さん:野菜中心の食生活なので以前東京で買っていた清和産の野菜が安くて新鮮で手に入ること。薪など自然から手に入るものが多く贅沢な暮らしができています。今後は山菜取りや川遊びなどもっと極めていきたいですね。
和子さん:今回の地震でも思いましたが、食料や水が確保できるところだと思います。あと、お店が早くしまるので誘惑が少なくて無駄なお金を使わないこと。



○地域の方との交流について
寛さん:地域の組に入って、草刈や行事などに参加しています。もともと地域のコミュニティーが好きで交流できる機会があるのはありがたいと思います。自分達の地域を自分達できれいにするという考え方も好きですね。
和子さん:移住してきてすぐくらいに、所属する組の方が亡くなられた時に葬式の味噌汁作りに参加して地域の方と仲良くなりました。近所の方を知る良い機会になりました。



○これからの目標、夢を教えて下さい
寛さん:みずたまカフェを拠点に少しずつ小さなビジネス(雑貨販売や体験型)を起こしていきたいです。
和子さん:デザインの仕事を中心にした、デザインをしながら暮らしていけるような新しいライフスタイルの提案をしていきたいです。


自分の場所、仕事、家を自ら作られて小坂さんらしい贅沢な暮らしをされているご家族です。
今回取材させていただいて、「自分のライフスタイルは自分で作るものだということ」、「贅沢な暮らしとは何か」ということをを改めて考えることができました。
お二人の人柄もあるのでしょうか、すごいことを楽しんでサラリとされているように見えるところがすごいです。
今後もお二人の活動に注目していきたいですね。

お二人の活動のホームページはこちら
みずたまデザインカンパニー

移住者インタビュー5 松本麻子さん 移住歴:3年目

松本さん



・現在のライフスタイルを教えて下さい。

地域おこし協力隊として鮎の瀬大橋のたもとにある鮎の瀬交流館にあるアユノセカフェの運営や地域の行事の

運営、参加をしています。


料理

※オープン前に仕込みをしている松本さん

アユノセ大橋

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※鮎の瀬大橋のふもとにある鮎の瀬交流館の中のユノセカフェを中心に活動されています。


メニュー2

※アユノセカフェのメニュー


おしよせランチ

※アユノセカフェいちおしメニュー 地元の伝統料理かすよせをコロッケにした「おしよせコロッケ」のランチプレート



・山都町へ移住した理由は?

神奈川県に住んでいたが東日本大震災があり熊本市に移住してパン屋さんで働いていました。現在住んでいる地域にはお茶摘みの手伝いなどで訪れていて、とてもいいところだと思っていた。ツイッターのリツイートで山都町菅地域の地域おこし協力隊があることを知り応募しました。


 

・お住まいの物件に住むまでの経緯を教えて下さい。

地域おこし協力隊になるにあたり町から用意していただきました。4Kで小さな畑ができるお庭つきです。床が抜けて大変だったりしましたが、子供が騒いで、大きな声で叱っても近所迷惑にならないこと、鶏が飼えるなどがいいところですね。

 

 

・スバリ!山都町の魅力は?

水がおいしい、食べ物がおいしい、星がきれい、自然環境がよい。

 

・今近所との付き合い交流はありますか?

地域の人がアユノセカフェに集まったり、お酒を飲んだり、女子会をしたりして楽しんだりしているのを見るとやりがいを感じて楽しいです。

地域の集まりや飲み会が多すぎることが少し困ごとかな()


こどもカフェ

 子どもカフェ

※子どもたちが店員になって地域の人をもてなす「子どもカフェ」のようす



・これからの夢は

自分で食べ物を作りたいです。ここに来たのは安全、安心な自分たちが食べるものを作るためなので。

あと、加工所を作って加工品を販売したいです。



自分の住みたい場所に地域を元気にする仕事とやりがいを見つけた松本さん。

これからも自分の食べ物を作るという夢と加工品を作りたいという夢を実現してほしいです。

移住者インタビュー4 青木勇治さん


青木勇治さん 38歳 移住歴:1年目

青木2


・現在のライフスタイルを教えて下さい。

地域おこし協力隊として菅自治振興会に所属し、鮎の瀬交流館でアユノセカフェのサポートや観光案内、こめ屋にて白糸地域の「水ものがたり」「羚羊のしずく」の販売促進業務などを業務として行っています。

また、シェア田(農家さんとのお米作りの体験を通しお互い思いをシェアする取組み)の水田の管理などをしながら、自身の水田でお米つくりを学びながら実践しています。

鮎のせ

こめ屋

※鮎の瀬大橋のたもと鮎の瀬交流館にある「こめ屋」ここで青木さんは精米やお米販売の仕事をされています。


羚羊のしずく

※菅地域で穫れるブランド米「羚羊のしずく」です。カモシカという意味の羚羊川へそそぐ水を使って栽培されたお米です。


水ものがたり

※白糸第一地域で栽培されたブランド米「水ものがたり」です。通潤橋を通ってきた水を使用されて作られています。


稲穂 

※シェア田の収穫前の稲穂のようす。秋の太陽に照らされて黄金に輝ています。


東京

※東京の米販売イベントではブランド米を立ち上げられた農家さんのサポートで参加されました。


・山都町へ移住した理由は?

16年くらい関東で仕事をしていましたが、両親の住んでいる熊本県内で農業をしながら生活できる場所を探していたところ山都町の地域おこし協力隊の募集を見つけて応募しました。

 



・お住まいの物件に住むまでの経緯を教えて下さい。

地域おこし協力隊にならせていただいた際に山都町で用意してくださいました。今お風呂が壊れているので、近くの温泉に入りにいっています笑

 青木さんち

 ※青木さんが住んでいる住居です。5部屋くらいあるそうです。



・スバリ!山都町の魅力は?

きれいな水、山、田んぼ、人が多くなく静かなところ。

大雪 

※1月25日の大雪の鮎の瀬大橋。このときは1面が白い世界になり静かさで雪の積もる音が聞こえてきそうだ。


・今近所との付き合い交流はありますか?

消防団、福祉員をしています。コミュニティーが濃ゆいことで良くも悪くもありますが、菅自治振興会は何でも熱心な地域で、役割を与えてもらうことでやりがいや責任感が生まれてきます。

また、山都町の移住者ネットワークの集まりに参加しています。

 収穫

 ※地域の子どもたちとの収穫イベントのようす。青木さんはカメラ担当で写っていませんが、イベントの準備、告知、運営に携わっています。

 

・これからの夢は

周の方の助けなしで、自立した自分のやり方の農業を主として生活できるようにしたい。




自分の力で農業をしながら生活をしたいと語られた青木さん。農業を学び、実践しながら自分の理想とするライフスタイルを作り始めています。地域の農家さんと協力してお米のブランド化など地域おこし協力隊として活動されていくことで自分のやくわり、やりがいを見出して地域の担い手の一人として頑張ってほしいです。

移住者インタビュー3 蒲池達哉さん


南田 蒲池達哉さん 42歳 移住歴4年目 職業:農業、パン屋
蒲池さん

山都町に移住されて約4年。有機農業を営みながら、ホームページや友人のカフェでパンを焼き販売されている蒲池さんに話を伺った。
インタビュー


・現在のライフスタイルを教えて下さい
有機農業(玉ねぎ、じゃがいも、ネギ、ピーマン、ナスなどなど)の野菜セットと自家製の麦で作った自家製パンを自家ブランドのPORCO(ポルコ)で販売しながら家族4人(本人、奥さん、子供2人)で暮らしています。
焼く前パン焼く2
HPホム
Hp商品
※蒲池さん製パン作りのようす。ネット販売のパンの評判は好評です。
週に1回火曜日に御船町七滝にあるオーガニクカフェ「そらのもり」でも販売しています。


・山都町へ移住した理由は?
仕事での海外(南米、北洋、アフリカなど)経験が客観的に日本や自分の生活を見つめ直すきっかけになり経済的な豊かさだけでなく、もっと違う豊かさを目指した生活がしたいと思っていました。
山都町は農業研修先を探していた中で有機農業の受入農家があったことがきっかけで来ました。
畑
人参
やぎ
※蒲池さんが耕作している畑で収穫された有機栽培の参と除草担当やぎの姫ちゃん
 姫ちゃんは雑草をよく食べてくれる

・今お住まいの物件に住まれ経緯と空き家に住まれた感想を聞かせて下さい。
空き家物件は荷物がある、手を入れないと住めないなど、なかなか最初は見つからなかった。
現在住んでいる物件を役場の紹介で入居できた。住みたいという人はいるので整備されている空き家があると利用も進むと思います。

・ズバリ!山都町の魅力は?
地理的にも風土的にも山あり、谷ありなところ。
好きな場所は「鵜の子滝」。気軽に行ける場所ではないがあんなにいい場所はない。山都町には観光パンフレットに載っていない魅力的な場所がたくさんあります。
うのこ
※蒲池さんお気に入りの場所「鵜の子滝」


・地域との交流はありますか?
地域の寄合や草刈などの共同作業に参加している。地域の方の畑を借りて耕作してます。いずれは自分所有の畑にしていきたいです。

・これからの夢は?
将来は社会適応できない人を広く受け入れるような観光農園的な場所を創りたいです。



自身の人生の経験から自らが目指す豊かさを求めて移住された蒲池さん。
これからも蒲池さんは畑を耕し、パンを焼きながら自分の理想とする場所を山都町に作ってほしいです。


蒲池さんの野菜とパンはこちらから買うことはできます。
PORCOウェブサイト
お問い合わせは専用フォームから
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