『ここまでわかった自然栽培』 著:杉山 修一
青森県の農家・木村秋則さんの『奇跡のリンゴ』(2008年)によって一気に知られるようになった自然栽培。
肥料と農薬は使わないが、耕起や除草は必要に応じて行なう。
著者によれば、放任ではとれない。
自然栽培の本質は、「自律的栄養塩供給システムをつくる」こと。
すなわち、肥料を与えなくても養分が供給されるようになる管理が必要。
カギは土壌微生物。
本書では、水田と畑に分けて無施肥でとれるしくみづくり、無農薬でとれるしくみづくりを解説。
『農業のしくみとビジネスがこれ一冊でしっかりわかる教科書』 著:窪田
食の多様化、米の消費の減少、就農人口の減少と高齢化で、家族経営型の日本農業は変革を迫られています。
政府は保護農政から脱却し、国際競争力のある産業への転換を進め、大規模化・株式会社化を推進しています。
生産性向上にGPS農機・ドローン、IoTの導入などICTの導入も進みはじめ、バイオ技術による優良品種の開発、
品種のブランド化、加工・流通を含めた6次産業化も成功例を生み出しています。
消費者からは食の安全、持続可能な成長を可能にする環境対策、労働者の権利確保などの要求が高まっており、
気候変動による災害、疫病のリスク、FTA・TPPによる関税の影響と、経営を左右する要因は多様化しています。
一方、高付加価値を武器に海外市場への進出の道も開けています。
21世紀の日本の農業はどう変わっていくのか、関連産業を含めたしくみと今後のビジネスの展望がわかります。
『苗で決まる!自然菜園』 著:竹内 孝功
無農薬・無肥料・半不耕起でも野菜が強く育つためには、根っこ優先のコンパクトな若苗づくりが大切。
本書では写真・イラスト豊富に、自然菜園の育苗のやり方を解説。
畳1畳のスペースでできるミニ温床、トマト雨よけ支柱でつくれるミニ育苗ハウス、ベランダでできる
「陽だまり育苗」など、家庭菜園にぴったりの育苗環境づくりも提案。
野菜36種の特性と失敗せずに苗を育てるポイント、定植後の管理を解説。
定植がラクなタマネギのセルトレイ育苗、
寒冷地でも秋ジャガがたくさんとれる夏の芽出し術など、
裏ワザも多数紹介。
『野菜の植え合わせベストプラン』 著:竹内 孝功
自然菜園で人気の竹内孝功が提唱する、野菜のコンパニオンプランツの決定版。
一緒に育てると育ちがよくなる、病虫害に強くなる植え合わせベストプランを
野菜同士の相関図とともに解説。
巻頭には一覧できる壮大な相関図を収録。
ー コンパニオンプランツって? -
育てたい野菜や花のそばに植えることでよい影響をもたらす植物のことをいいます。
別名、「共栄作物」「共存作物」とも呼ばれます。
コンパニオンプランツを植えることで、病気や害虫の被害にあいにくくなる、生育がよくなる、
風味や味がよくなるといった作用があります。
『タネ屋がこっそり教える野菜づくりの極意』 著:市川 啓一郎
すべての野菜のつくり方を覚えるのは大変!
一つ一つ覚えようとするから、ついつい何度も同じことを人に聞いてしまう。
本書はそんな人たちからの相談をたくさん受けてきたタネ屋のご主人が、野菜共通のつくり方を伝授!
例えば、「夏野菜は温度、秋冬野菜は水」に気をつければ発芽間違いなし!
「直根タイプの野菜は直播き、ひげ根タイプの野菜は移植向き」
「低温でトウ立ちする野菜、高温でトウ立ちする野菜」など。
本書の前半では野菜共通のポイントをイラストで解説、後半では作物別に解説。
初心者によくわかり、ベテランもうなる本。
『シロウト夫婦のきょうも畑日和』 著:金田 妙
休日は街へ出て、買い物や外食ばかり。そんな夫婦が、ある日突然農園を借りた!
オシャレな菜園に憧れて失敗したり、できた野菜を動物に食われたり、次々と襲う大事件。
そして畑は、二人の暮らしを180度変えていく――。
ゲラゲラ笑えて、心にしみる、こんな菜園エッセイ、はじめて!
菜園初心者は家庭菜園をしたくなり、経験者は「あるある!」と共感に浸ることまちがいなし。
うねはなぜ作るの?などの、役立つ菜園豆知識つき。
『甘長トウガラシ 小さい農業で稼ぐ』 著:農文協
「甘長トウガラシ」は、シシトウと同じく、辛味の少ないトウガラシの仲間。
「伏見トウガラシ」「万願寺トウガラシ」「ひもとうがらし」など、伝統野菜として各地に根付いている。
シシトウより大きくて作業がラク、獣害が少ない、単価もよい。
近年はつくりやすいF1種も育成され、全国流通が始まった。
本書は、主な品種の特徴から、誘引による樹勢のコントロール、辛味・着色果対策、
作型ごと(露地、ハウス無加温、ハウス半促成、養液栽培)のポイントなどを解説。
プランターでつくる方法、自家採種のやり方、売り方のアイデアも紹介。
今人気急上昇中の甘長トウガラシです!!
以上10冊をご紹介します。