『さくらがさくと』 著:とうごう なりさ 桜が咲きはじめると、道行く人々は足をとめ、その数日間は 花に心を寄せます。天気に一喜一憂し、そわそわしながら 満開になっていく桜を心待ちにするのはどうしてなのでしょう。 いっせいに咲く桜の花には魔法のような力があるのかもしれません。3月半ばから4月半ばの約一か月、川沿いの桜並木で繰り広げ られる自然と人間のささやかなドラマをお楽しみください。 | 『ひかるさくら』 著:帚木 蓬生 山中で出会った三人の病人たちに、薬売りの彦一は持っていた 薬をみんな分け与えてやった。 山道で夜をあかすことにした彦一だったが、 ふと目覚めると、あたりがひかっていた。 闇の中にぼうっと明るく見えるところにあったものは…。 |