猿渡 原田さんご家族
原田一道さん(36歳) 亜希子さん(33歳) 環英くん(7歳) 千穂美ちゃん(5歳) 葉月ちゃん(2歳)
移住歴:約4年 職業:農業
平成23年2月移住されて、約4年。有機農業を夫婦で営まれながら、地域の担い手としても活躍されている原田さん夫婦に話を伺った。
・現在のライフスタイルを教えて下さい。
有機農業を夫婦で営んでいます。米、じゃがいも、白ねぎ、白菜、ほうれん草、ブロッコリー、ナスなどを栽培しています。また、自然おむすび農園という屋号で加工や販売も手掛けています。
※原田さんの畑のようす。ナスとねぎの畑 出荷先は山都町の有機農産物を扱う「肥後やまと会」に出荷され、ネギは部会長を務められているとのこと
※自然おむすび農園のリーフレット 原田さん夫婦の想いがたくさん詰まっている
・山都町へ移住した理由は?
福岡から熊本御船町へ移住し、その後山都町の有機農家で研修することになったことが山都町へ移住するきっかけとなりました。研修を受けるまでは農的な暮らしができればと思っていましたが、研修を受けてから本業として有機農業を目指すようになった。
・お住まいの物件に住むまでの経緯を教えて下さい。
最初は地域内の別の家を紹介されたが、農地を案内してもらった時に近くにあった古民家を気に入りリフォームして移り住みました。最初は「ここはそうとう手を入れないと住めない」と言われましたが、地域の大工さんの協力でリノベーションすることができました。改修中も興味があるのか地域の方が多く見に来られていました。
・空き家に住んでの感想は?
開けてみると予想以上にいろいろ傷んでところがあってリフォームして住むのにお金がかかったが、梁が太く作りがしっかりしている所や、夏涼しいことや、木の温かみのあるところなど気に入っています。
※きれいに板張りでリノベーションされた玄関
※この時期は薪ストーブがとても活躍している
※2階の縁側からは集落がよく見渡せます
※階段もとても味のある階段。提灯がまたいい味出してます
※和紙で作られたという畳。涼し気で肌触りもよく藁の匂いがします。梁の太さや漆喰の壁など古民家ならではの味にがとても素敵で落ち着いた雰囲気がありとても居心地がいいです
・スバリ!山都町の魅力は?
人と自然。やっぱり有機農業が盛んであること。
子育て環境が良いこと。近所の人ともみんな顔見知りで子供を育てる環境としても、子供自身としても精神的に安心して暮らす、遊ぶことができます。子供も都市部みたいに極端に多くなく、先生や大人から目の届く教育が受けられる。近所方はみんな付き合いがあるので、安心して子供を地域で遊ばせることができます。
※長女の千穂美ちゃんはじめ3人の子供たちは野菜や自然のいろんなものを見て、触って、のびのびと力強く育っています
・今近所との付き合い交流はありますか?
集落では人口が少ないので、公民館長をしています。集落内では唯一の若手農家で地域の農地2haを耕作しています。地域内では少ない若手の一人として、声をかけてもらっています。「頼りにしている」言われることがよくあるとのこと。昨年より立ち上げた地域の協議会にも副会長として活動しておられるそうです。
※下矢部西部地区の世代間交流事業でもちつきをされる原田さん。地域の行事、イベントにも参加され、地域の方の信頼も厚い。
・これからの夢は?
農繁期に頑張って稼いで、農閑期に海側でサーフィンしながら暮らせるようにできたらと思っています。
現在の家を拠点に有機野菜と合せて健康に必要な商品を販売する商店を開きたいですね。フットパスなどをしにくる人を対象に山ブランドの服を販売できるようなお店にできたら。
その他にもいろいろやりたいことがあると語ってくれた原田さん夫婦。地域で農業をしていることもあり、自分たちの生活と地域のやりたい事がリンクしていて、とても楽しそうに活動されています。
記者も原田さん家族と同じ自治振興区に住んでいますが、地域の祭や行事に率先して参加されている。義務的ではなく、楽しんで参加されている様子は傍から見ていても気持ちがいいです。
公民館長や競技会の副会長など重責である役を精力的にこなされる姿から地域の方の信頼もとても厚いです。
これからの活動も地域を引っ張っていく若手のリーダーの一人として期待されています。