ここは、醤油醸造を営んでいた店で、明治17年(1884)に建てられました。
この建物は、漆喰総塗籠という様式ですが、これは江戸時代に火災が多かった町家の防火対策として考えられたものの一つです。
また、この建物には四階の上に2間×3間の望楼(5階)がありましたが、現在は撤去されて屋根だけになっています。屋根の上に望楼を設ける建て方は当時の馬見原ではよく見られました。
明治26年(1893)9月7日から約20日間、現在の「服掛松キャンプ場」周辺で軍事演習が行われました。その時、第六師団長北白川能久親王殿下がこの家に滞在され,その当時の資料や調度品などが現在も残されています。
2020年05月19日更新