浜町橋恵比寿_161s大ケヤキ跡    山都町浜町のことを紹介したいと思います。
まずは、浜町の「町」発祥の地と呼ばれる下町からです。
町民でも下町と言ってもどこなのか分からない人が多い
かと思います。
浜町の西の入口である浜町橋の左岸側(下流に向か
って左側)を下町と呼んでいます。
そうです、浜B地区の公民館が
ある付近です。

 


    慶長17年(16
12)愛藤寺城が取り毀された後に、愛藤寺から商人が下町に移り住んで店を構えたのが町の起こりであると伝えられています。もちろん、その前から入佐には上町、下町等という町がありました。


  またここは、塩の中継地でもありました。三角の郡浦で採取され
た塩は、現在の国道218号線沿いに矢部に登ってきて、ここでさらに馬見原方面へと運ばれたと言います。

 浜B地区公民館の前には「恵比寿さん」が祀られています。恵比寿さんは、漁業の神であると同時に商売繁盛の神でもあります。江戸時代に浜町で恵比寿講が開かれていた記録があります。


 浜町橋上流右岸側に正福寺があります。このたもとに大きなケヤ
キ(焼失)があり、その根本から湧水が湧いていました。そこは、神様に捧げる清浄な水というので「塩井手」と呼ばれていました。新町の妙見さんが柳本大明神の「東の御手洗」でここが「西の御手洗」です浜町橋は、天保4年(1833)名工岩永三五郎によって架けられた橋です。拡幅工事がなされていますが、架橋から183年経た今日も現役の橋として機能していることに驚かされます。



2015年04月10日更新