山都町トップへ

移住して、2年。  坂田さんご夫婦

最終更新日:

坂田さんご夫婦

不便なことも、自分で楽しくすればいい。
 
 

不便なことも、自分で楽しくすればいい。

 山都町小笹の円形分水から井無田高原に抜ける道をぐねぐねと進むと、壁に飾られた大きなリースが目を引く家が見えてくる。実はここ、建築施工の現場監督を経験し、家づくりの全般を知る坂田誠久さんが、セルフリノベーションした家だ。最初に町の空き家バンク制度の相談に訪れた際にも「なるべく手のかかる空き家を探して欲しい」とオーダーしたというから驚き。そのことを聞いた奥さま・陽子さんは「不可能ってない人だという信頼感があるし、なんとかなる!と思っていましたね」と微笑む。

 30代でアウトドア用品やキャンピングカーのレンタル事業を起こし、50代で当時住んでいた東京都町田市三輪町の自宅をセルフリノベーション。同時に300坪の土地で有機農業をしていたという誠久さん。60代を目前に、地元・熊本に帰ろうとした際に決めていたことは、本格的に家をセルフリノベーションしながら里山暮らしをすることだった。

 

 

グランピングで空き家をリノベ

壁
 移住後はなんと床の無い家の中にテントを張り、グランピングさながらの様相でリノベーションをスタート。間もなく地域のコンクリート打ちの村役をした際に、「明日、自分の家の小屋もコンクリート打ちをする」と地域の人に話すと、「機械もあるし人手もある。今日したらよかたい」と言われ、そのまま地域の人たちと一緒に作業をしたことも。「そこからどんどん地域に溶け込んでいけました。いろんなことをやると地域がわかるし、地域の人が見てくれているんですよね」。朝、陽子さんが愛犬の散歩をすると、両手がいただきものの野菜でいっぱいになることもあったとか。「通りに面したこの家に明かりがともって、ご近所さんから『地域が明るくなった』と言われたのは嬉しかったですね」と話す。
 
 

手間がかかるから愛おしい暮らし

薪ストーブ
 誠久さんは、東京の畑のハウスで使用していた薪ストーブを持ってきた。「スイッチ一つで火がつかないし、薪割りも面倒だし熱効率も悪い。無駄な時間かもしれないけど、火がついた時の快感や、薪をくべている時間は貴重」と笑顔。陽子さんは、お店で見かけた植木の処分品を”レスキュー”して自分の畑で育てている。「この家もそう。”レスキュー”してあげるのが好き」と、家や自然にも手をかける日々の暮らしの中で、特にお気に入りの時間を教えてくれた。
 
 

町内外の子どもを集めて交流を

 

リース

森で採れた素材でできたリース

自宅のほかに、町内の小峰にも空き家を有する坂田さんご夫妻。もちろん、ここも現在セルフリノベーション中だ。「海に面する天草や八代の子ども達と、ここ山都町の子ども達と一緒に活動したい」と、いずれ宿泊所を備えた農家体験の拠点にしたいと考えている。「どこにいてもそうだけど、不便を楽しむことができる人にはぜひ山都町に来て欲しい」。ご夫婦まさにその言葉を体現しながら、この里山の暮らしを満喫している。
 
このページに関する
お問い合わせは
(ID:5981)
山都町役場 山の都創造課
〒861-3592 熊本県上益城郡山都町浜町6番地 Tel:0967-72-1158(直通) Fax:0967-72-1080

Copyrights(c)2019 Town-Yamato Allrights Reserved.