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移住して、15年。 大隈さんご家族

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大隈さんご家族の写真
大隈さんご家族 移住して、15年

 『自然の成り行きにゆだねて、辿りついた暮らしです。』
 
  

自然の成り行きにゆだねて、辿り着いた暮らしです。

大隈さんご家の写真
白糸台地からの風景

 大隈徹さん、美佐子さんご夫妻の自宅から細い林道を抜けると、段々に連なるいくつもの棚田が見えてきます。ここは、水路橋「通潤橋」から用水路を通って水が引かれている白糸台地のすそ野。真下の緑川渓谷を挟んだ向こう側には、九州山地の高い山々の景色が広がっています。

「最初から計画してその通りになったという訳ではなく、色んなタイミングで必要なご縁を得てやってきたという気がします。山都町に移り住む前は、愛知で二人とも会社員をしていました。以前から自然環境になるべく負荷をかけない暮らしに興味があったこともあり、都市ではなく田舎暮らしへの関心が次第に強くなって。調べていたら、偶然山都町の有機農家さんの紹介記事をネットで見つけて、早速手紙を書いてみることにしたんです」と、ご主人の徹さん。その後連絡がとれた町内でも先駆的な有機農業を手がける農家さんから、土地や住宅を紹介してもらい、家族で移住したのが15年前。現在はご夫妻と、小学生から高校生までの4人の息子さんたちの、あわせて6人家族。家のまわりには犬2匹と猫1匹、その他に鶏小屋もあり、生き物たちがのんびりと暮らしている様子がうかがえます。

  

子どもたちが生んだつながり

自宅風景 
自宅は移住4年目に出会った古民家

 「保育園に子どもたちが通うようになって。そうしたら、子育てしている自分たちと同じような世代の人たちと出会いました。みんなフレンドリーに付き合ってくれて。集落内でも、子どもを可愛がってくださる方が多くて。人のつながりは、子どもが最初に作ってくれたのかもしれません」そう隣で話す、美佐子さん。保育園や学校での保護者同士の交流は、様々な情報交換の場にもなっているそうです。

 また以前、田んぼで作業をしている傍らで幼い息子さんが遊んでいた時、「勝手に井手(用水路)に行って水に濡れてびしょびしょになって遊んでいたり、カエルを追いかけて苗踏んでお父さんに怒られたりしているのを見たりするとね、とてもいい風景だなぁと思って、子どもたちが居て良かったと思います。つらい仕事も、見ていると何だか楽しくなってくるんですね。保育園でも、わりと外で土に触れたりさせてくれたので、良かったなと思っています。」

 

米作りで1年がまわる

にわとり 
毎日新鮮な卵を産む鶏たち

 田んぼでのお米作りや、ミョウガ、人参、里芋など、色々な種類の野菜作りに取り組まれるお二人。徹さんは、「やっぱり春に田植えが近づいてくると、わくわくするような気持ちというか、今年もよく出来るといいなと思いますね。秋に稲刈りする時も、出来がどうだったかなとか。一つのサイクルになっているんだと思いますね。」

 肩の力を入れ過ぎることもなく、「成り行きにまかせてやってきただけ」と微笑む夫妻。その柔軟性ゆえの、地域の変化に富んだ自然と協奏する音が、あたかも聴こえてくるようです。


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