新型コロナウイルスの影響で、せっかくのいい気候ですが出歩きができませんね。せめて、ネットで新緑の山都町を紹介します。今回は、フットパス馬見原コースです。
まずは、車を駐めた駐車場の提灯桜が満開で迎えてくれました。そして、そのすぐ横には「大関所跡」があります。馬見原は、東の延岡藩との藩境で、九州の中央部を東西に通る日向往還と、北の阿蘇から南の椎葉を経て人吉に連なる二つが交叉する交通の要害でした。肥後細川藩にとって馬見原は、豊前街道の南関、薩摩街道(水俣市)、豊後街道の坂梨(阿蘇)とともに、最も重要な関所でした。
大関所は街道を柵で仕切り、その中に構(かまえ)と呼ばれる木造の門がありました。
日向街道を熊本方面から来た人は、ここから見下ろす五ヶ瀬川の左岸にあった下番所を通り、次いで三河橋を渡って下の河原から坂を上り、この大関所を通って町に入りました。ちなみに、三河橋が五ヶ瀬川を渡って馬見原に出入りする唯一の橋でした。
2020年05月02日更新