石段を登り上がると、境内の真ん中に大きな槙の木がそびえ立っています。樹齢どれくらいでしょうか?

 

  その右横に天保13年(1842)建立の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が建っています。 ここの宝篋印塔の塔身部分には、梵字(古代インドの言語である梵語を書くために用いられた文字)と「八十億劫、生死重罪、一時消滅、能於此塔、一香一華、礼拝供養」とが刻んであります。「一本の線香や一本の花(一香一華)を供えて礼拝し、供養すれば、八十億年もの極めて長い間の過去におかした重罪もいっぺんに消えてなくなり生きている間は災いから逃れ、死後は極楽に生まれる」と云う意味だそうです。

 

  これは「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経(略して「宝篋印陀羅尼経)」に書かれている経文の内容で、このお経を納めた塔だから「宝篋印塔」と云います。

2021年10月06日更新