移住者インタビュー24 東 浩章さん
2022年5月に千葉県から移住された竹細工職人の東 浩章(ひがし ひろあき)さんにお話を伺いました。
〈耕した家の前の畑と共に〉
今の活動内容(毎日の生活)
昨年5月に山都町に移住し、竹の取れる時期の秋までは近所の農家さんのお手伝いをしていました。
11月に近くの竹林から真竹を70本ほど採取してきたので、今は販売用と4月末から行うやまと文化の森での展示会に向けて作品づくりをしています。
山都町へ移住した理由は?
竹細工の作業をするにあたり、全て(竹の採取から仕上げまで)自分行いたいというのと、身近にあるエネルギー(湧き水や薪火など)での生活をしてみたいと思ったのがきっかけです。
そう思ったときに、小さい頃によく遊びに行っていた父の出身地である山都町の菅地域の風景が思い起こされ、移住してみようと思いました。
山都町に住んでみての感想は?
ときどき、「山都町には何もないよ」という声を耳にしますが、私は反対に「山都町にすべてある」と思います。生活するうえで必要な資源が豊富で、私は今の生活にとても満足しています。
子どものころよく遊びに行っていた菅の地域の風景を昔と比べると、人が少なくなったなぁと感じます。昔は棚田だったんだろうなと思う場所もあったりします。そういった場所は、だんだんと山の自然に還っていると思うため、そのような現象が“悪い”ことなのかはわかりませんが、少し寂しい気もします。
〈ろうそくの火を使って竹を曲げている様子〉
山都町でお気に入りの場所は?
家からの景色と山都町立図書館です。
今住んでいる家が高台にあるため、とても眺めがよくて気持ちいいです。家の前に自分で耕した畑の成長や変化を見て、来年はこれを植えてみようと考えるのも楽しいです。
図書館は、本を読むのが好きなのでよく行きます。山都町の図書館は、蔵書がない場合でも相談したら用意してくれます。ありがたいです。
今後していきたいことは?
庭の畑の拡大をしたいです。鶏も飼ってみたいと思っています。
無理して自給自足をしようとは考えていません。今までできなかったことが少しずつできるようになっていくことを楽しみながら生活していきたいです。
地域や近所の人との関わりは?
近所の方々にはとても良くしていただいています。地域の草刈りやどんどやに参加しました。この前は七草がゆのおすそ分けをいただきました。ほかにも柿や野菜など、頂いてばかりです。
これから移住を考えている人に一言。
山都町が気になっているのであれば一度足を運んでみてください。そしていいところだなと思ったら、移住窓口(山の都地域しごとセンター)に相談してみてください。気軽に聞くことができる相談窓口です。
〈東さんの作品(左の籠を除く)近所の人が持っていた左の籠を見ながら真ん中の籠をつくりあげたそう〉
東浩章さん作品の展示会のご案内
◆日時:令和5年4月29日(土曜日)~5月28日(日曜日)(予定)
◆場所:山都町観光文化交流館「やまと文化の森」
◇竹かごづくりのワークショップも予定しているそうです。
◇東さんコメント:日常生活で使える竹細工の作品たちを展示します。お時間がありましたら、お立ち寄りください。