「僕の父は消防団員」
僕の父は、消防団員です。実際に火事の現場や大雨の浸水被害の対応をするため、何度も出動しています。火事や災害が実際におきた時だけでなく、日常からの備えが大切だと父は教えてくれました。
月に二回、消防用具の点検として、近くの川まで消防車を走らせていき、水をポンプで吸い上げることができるかどうか、車が走るかどうかなど、細かい確認をしているそうです。父は消防士ではなく、消防団員なので、消火のプロではありません。会社員として、僕たち家族のために働き、休日や夜間など、空いている時間を消防団員としての活動に費やしています。僕たちの町は、父のような消防団員の皆さんによって支えられているのだと思います。
消防団員の皆さんの活動は、本当に大変だと思います。僕は、自分に何ができるのかを考えてみました。僕には消火を手伝うことはできません。災害はいつ起こるか分かりません。でも、僕には火事をおこさないように心がけることや、災害がおきた時のために、備蓄品のチェックをしたり、防災リュックの準備をしたり、家具が倒れないように固定する等、災害に備えることができます。
僕たちの市民一人ひとりが災害に備えたり、火事をおこさないように火の元に気を付けたりすることは、消防団員の皆さんの負担を減らすことにもつながると思います。
僕がとても印象に残っていることは、冬休み中の夜、夕食の後、父が消防団のつめ所に出かけていたことです。夜、何のために出かけているのか不思議でした。仕事が休みならば僕と一緒に遊んでくれたらいいのにと思ったこともあります。遊びに行くのならば僕も一緒に連れて行ってくれたら良いのにと思ったこともあります。でも、父は仕事でも遊びでもなく、実際には、夜警に出かけていたのです。夜警とは、夜、消防団などが防火パトロールをすることです。火事がおきてから動くのではなく、未然に防ぐことも消防団の大切な役割なのだと知りました。
僕の父は、とてもかっこ良いなと思いました。地域の人のために動くことができる父を僕は尊敬しています。火事の現場は、ものすごく恐ろしいものだそうです。でも、少しでもだれかの力になるために頑張っているそうです。
僕は、大人になったら父のように消防団員として地域に貢献できる立派な人になりたいです。僕が知っている防火防災の知識を友達や親せきなどに伝えて、子どもの今でもできる活動をしていきたいです。僕は、この町が大好きです。
山都町では消防団員を随時募集しています!
消防団は、消火活動のみならず、地震や風水害等での救助活動、避難誘導災害防御活動など、非常に重要な役割を果たしています。
さらに、平常時においても、住民への防火指導、巡回広報等、地域に密着した活動を展開しており、地域における消防力・防災力の向上、地域コミュニティの活性化に大きな役割を果たしています。
また、同世代の方々との交流を図る場所にもなりますので、まずは一歩を踏み出されてみてはいかがでしょうか。
なお、万が一、消防団活動中にケガをした場合は、「公務災害補償制度」によって補償されます。
入団の条件については以下のとおりです。
・町内に居住する者
・町内に勤務する者
・年齢18歳以上の者 等
入団をご希望の際は、お近くの消防団員若しくは山都町役場総務課防災係(0967-72-1111)までご連絡ください。