○山都町国民健康保険税滞納対策事業実施要綱

平成17年2月11日

訓令第28号

目次

第1章 総則(第1条―第3条)

第2章 保険税収納計画の策定等(第4条―第8条)

第3章 特別療養費資格確認書の交付等(第9条―第12条)

第4章 保険給付の一時差止(第13条・第14条)

第5章 特別療養費資格確認書交付審査会(第15条―第21条)

附則

第1章 総則

(目的)

第1条 この要綱は、国民健康保険税を滞納している世帯主に対する資格確認書の返還及び特別療養費の支給に変更する旨の事前通知その他の措置に関して必要な事項を定め、これに基づく諸対策を総合的に実施することにより、国民健康保険税の早期かつ確実な収納の確保を図り、もって国民健康保険事業の円滑な運営に資することを目的とする。

(運用に当たっての基本原則)

第2条 この要綱の運用に当たっては、前条の目的を達成するため、この要綱に定める諸措置を公平かつ公正に実施するとともに、法に基づく被保険者の保険給付を受ける権利の確保と国民健康保険税の負担の公平化に十分配慮して事務処理を行うよう努めなければならない。

(定義)

第3条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 法 国民健康保険法(昭和33年法律第192号)をいう。

(2) 手続法 行政手続法(平成5年法律第88号)をいう。

(3) 令 国民健康保険法施行令(昭和33年政令第362号)をいう。

(4) 省令 国民健康保険法施行規則(昭和33年厚生省令第53号)をいう。

(5) 保険税 国民健康保険税をいう。

(6) 資格確認書 省令第6条第1項に規定する資格確認書をいう。

(7) 原爆一般疾病医療費の支給等 原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律(平成6年法律第117号)による一般疾病医療費の支給及び省令第5条の5で定める医療に関する給付をいう。

(8) 弁明の機会 行政手続法(平成5年法律第88号)第13条第1項第2号に規定する弁明の機会をいう。

第2章 保険税収納計画の策定等

(保険税に係る督促状の発行)

第4条 税務住民課長は、世帯主が保険税を納期限までに完納しない場合は、地方税法(昭和25年法律第226号)第726条第1項の規定により、督促状を発行しなければならない。

(保険税を滞納している世帯主等に係る被保険者情報の管理)

第5条 健康ほけん課長は、世帯主が保険税を納期限までに完納しない場合は、滞納税額の収納管理に関する記録事項として別に定めるもののほか、当該世帯主及びその世帯に属する被保険者につき、次に掲げる事項を記録した資料を作成するものとする。

(1) 省令第27条の5の4に規定する特別の事情の届出及びその審査結果等に関する事項

(2) 法第63条の2第1項又は第2項の規定による保険給付の一時差止めに関する事項

(3) 法第63条の2第3項の規定による滞納税額の控除に関する事項

(4) 前各号に掲げるもののほか、保険税を滞納していることにつき、この要綱に基づく諸措置を実施するために必要な事項

2 健康ほけん課長は、前項の規定による資料の作成及び管理に当たっては、世帯主の滞納状況を常に把握するとともに、この要綱に基づく諸措置が適切かつ円滑に行えるよう、常にその整備に努めるものとする。

(保険税収納計画の策定)

第6条 税務住民課長は、保険税の収納事務の執行に当たっては、次に掲げる事項を定めた年間収納計画を策定し、これに基づく計画的かつ効果的な執行に努めるものとする。

(1) 年間又は月間の収納目標

(2) 滞納者の呼出し等による納付指導の実施に関する事項

(3) 戸別訪問等による臨戸徴収の実施に関する事項

(4) 現金給付に係る保険給付の請求及び支給時に実施する納付指導に関する事項

(5) 前各号に掲げるもののほか、滞納税額の早期完納を図るために必要な事項

(分割納付等に関する取扱い)

第7条 税務住民課長は、保険税を滞納している世帯主がその分割納付を求めた場合は、その者の所得、資産等の状況から保険税を一時に納付することができないと認められる場合に限り、分割納付を認めるものとする。

2 税務住民課長は、保険税を滞納している世帯主から、次の各号に掲げる区分に従い当該各号に定める誓約書の提出を求め、当該誓約書に従った収納の確保に努めるものとする。

(1) 前項の規定により分割納付を認めた世帯主 分納誓約書

(2) 前号に定める世帯主以外の世帯主 納付誓約書

(納付意識啓発のための広報計画の策定)

第8条 健康ほけん課長及び税務住民課長は、国民健康保険の被保険者の保険税の納付意識の高揚、口座振替等納付しやすい納付方法の周知等を図るため、年間広報計画を策定し、これに基づき計画的かつ効果的な広報の実施に努めるものとする。

第3章 特別療養費資格確認書の交付等

(保険税の滞納に係る資格確認書の返還の求め等)

第9条 健康ほけん課長は、保険税を滞納している世帯主(保険税の納期限から1年間を経過するまでの間において保険税を納付しない世帯主をいう。以下同じ。)に、省令第27条の5の2の規定による資格確認書の返還を求める場合は、あらかじめ期限を指定して省令第27条の5の4第1項又は第27条の5の5の規定により、次の各号に掲げる区分に従い当該各号に定める届書の提出を求めるものとする。ただし、第2号に規定する届書については、届け出られるべき事項を公簿等によって確認することができるときは、当該届書の提出を省略させることができる。

(1) 保険税の滞納につき令第28条の6に規定する特別の事情があるとき。 特別の事情に関する届書(様式第1号)

(2) 世帯に属する法第54条の3第1項に規定する原爆一般疾病医療費の支給等を受けることができる被保険者があるとき。 原爆一般医療・公費負担医療等受診に関する届書(様式第2号)

2 前項に規定する届書には、省令第27条の5の4第3項又は省令第27条の5の5第3項の規定により、必要な書類を添付させるものとする。ただし、届出事由について公簿その他の書類により調査して確認することができるときは、これを省略させることができる。

(弁明の機会の付与)

第10条 健康ほけん課長は、保険税を滞納している世帯主(前条第1項第1号に規定する届書の提出があった世帯主で、令第28条の6に規定する特別の事情があると認められる者又はその世帯に属する全ての被保険者が法第54条の3第1項に規定する原爆一般疾病医療費の支給等を受けることができる世帯主を除く。)に、省令第27条の5の2の規定による資格確認書の返還を求める場合は、手続法第30条に基づき、弁明通知書(様式第3号)により、相当な期間を定めて弁明の機会を付与する旨を通知するものとする。

2 健康ほけん課長は、手続法第31条において準用する同法第15条第3項の規定による掲示を行う場合は、弁明公示通知書(様式第4号)により、掲示を始めた日から2週間掲示するものとする。

3 健康ほけん課長は、手続法第31条において準用する同法第16条の規定による代理人の選任等に関する申出があったときは、代理人選任届出書(様式第5号)又は代理人資格喪失届出書(様式第5号の2)を提出させるものとする。

4 健康ほけん課長は、弁明の日時又は場所の変更の申出があったときは、弁明日時等変更申出書(様式第6号)を提出させるものとし、当該申出に係る理由がやむを得ないと認められる場合は、弁明日時等変更通知書(様式第7号)により通知するものとする。

5 弁明は、口頭ですることを認めたときを除き、弁明書(様式第8号)の提出を求めるものとする。

(特別療養費資格確認書の交付)

第11条 健康ほけん課長は、前条に規定する世帯主が同条の規定による弁明を、その期限までに行わないとき、又は弁明によっても省令第27条の5の2の規定による資格確認書の返還を求めることが正当であると認めるときは、当該世帯主に対し法第54条の3第3項の規定による通知(以下「事前通知」という。)を行うとともに、資格確認書返還請求通知書(様式第9号)により、期限を指定して資格確認書の返還を求めるものとする。

2 健康ほけん課長は、前項に規定する世帯主が資格確認書を返還したときは、省令第27条の5の2第4項の規定により、当該世帯主に対し、その世帯に属する被保険者に係る特別療養費を支給する旨を記載した資格確認書(以下「特別療養費資格確認書」という。)を交付するものとする。この場合において、当該世帯に属する被保険者が法第54条の3第1項に規定する原爆一般疾病医療費の支給等を受けることができる者又は18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者であるときは、その者に係る通例の資格確認書を交付するものとする。

3 健康ほけん課長は、第1項の規定による返還請求を行った場合において、資格確認書を返還しない者があるときは、必要に応じ、資格確認書返還催告書(様式第10号)により再度の返還請求を行うものとする。

4 健康ほけん課長は、第1項の規定により返還請求を行った場合において、資格確認書を返還しなかった世帯主から省令第7条の2第3項の規定により検認又は更新のため当該資格確認書の届出を受け、かつ、当該請求に係る保険税が完納されていないときは、当該資格確認書を回収の上同項ただし書の規定により、第2項に定めるところにより特別療養費資格確認書を交付することができる。

5 健康ほけん課長は、前項の規定により特別療養費資格確認書を交付する場合のほか、第1項の規定により返還を求められた資格確認書を返還しなかった世帯主に係る当該資格確認書については、省令第7条の2第1項の規定による検認又は更新時に返還があったものとみなして、第2項に定めるところにより特別療養費資格確認書を交付することができる。

6 健康ほけん課長は、第9条第1号に規定する届書の届出があった世帯主で、令第28条の6に規定する特別の事情があると認められたものが、その者の財産の状況その他の事情の変化により特別の事情がなくなったと認められるときは、速やかに前条及びこの条に定めるところにより資格確認書の返還及び特別療養費資格確認書の交付を行うものとする。

7 特別療養費資格確認書の有効期限は、通例の資格確認書の有効期限とする。

8 第1項の事前通知は、特別療養費の支給に係る事前通知書(様式第11号)により当該世帯主に対して通知するものとする。

(特別療養費資格確認書の交付を受けている世帯主に対する通例の資格確認書の交付)

第12条 健康ほけん課長は、特別療養費資格確認書の交付を受けている世帯主が次の各号のいずれかに該当するときは、当該世帯主に対し、その世帯に属する全ての被保険者に係る通例の資格確認書を交付するものとする。

(1) 世帯主が滞納している保険税を完納したとき。

(2) 世帯主が滞納している保険税につき、その額が著しく減少したと認めるとき。

(3) 世帯主から省令第27条の5の4第2項に規定する特別の事情に関する届書(様式第1号)が提出され、かつ、当該世帯主に令第28条の6に規定する特別の事情があると認められるとき。

2 健康ほけん課長は、特別療養費資格確認書の交付を受けている世帯主から省令第27条の5の5第2項の規定により公費負担医療等受診に関する届書(様式第2号)が提出されたときは、当該届書の内容を確認の上、当該世帯主に対し、当該被保険者に係る通例の資格確認書を交付するものとする。この場合において、届け出られるべき事項を公簿等によって確認することができるときは、当該届書の提出を省略して資格確認書を交付することができる。

3 健康ほけん課長は、前2項の規定により通例の資格確認書を交付するときは、資格確認書交付通知書(様式第12号)及び療養の給付等に係る事前通知書(様式第13号)により世帯主に通知するものとする。

第4章 保険給付の一時差止

(現金給付に係る保険給付の全部又は一部の支払の一時差止)

第13条 健康ほけん課長は、保険税を滞納している世帯主に、法第63条の2第1項又は第2項の規定により保険給付の全部又は一部の支払の一時差止を行う場合は、あらかじめ期限を指定して省令第27条の5の4第1項の規定により特別の事情に関する届書(様式第1号)の提出を求めるものとする。

2 健康ほけん課長は、前項の届書が指定した期限までに提出されなかったとき又は届書を提出した世帯主につき令第29条の5において準用する令第28条の6に規定する特別の事情があると認められないときは、法第63条の2第1項又は第2項の規定により、保険給付の全部又は一部の支払を一時差し止めるものとする。

3 前項の規定により一時差し止める保険給付は、現金給付に係る保険給付で、かつ、保険税を滞納している世帯主に給付すべきものについて行うものとする。

4 健康ほけん課長は、第2項の規定により保険給付の全部又は一部の支払を一時差し止める場合は、保険給付一時差止通知書(様式第14号)により世帯主に通知するものとする。

5 健康ほけん課長は、保険給付の全部又は一部の支払の一時差止を受けている世帯主が次の各号のいずれかに該当するときは、速やかに当該一時差止に係る保険給付を行うものとする。

(1) 世帯主が滞納している保険税を完納したとき。

(2) 世帯主が給付支給額の全部又は一部をもって直ちに滞納保険税額を納付することを承諾したとき。

(3) 世帯主が滞納している保険税につき、その額が著しく減少したと認めるとき。

(4) 世帯主から省令第27条の5の4第2項に規定する特別の事情に関する届書(様式第1号)が提出され、かつ、当該世帯主に令第29条の5において準用する令第28条の6に規定する特別の事情があると認められるとき。

6 健康ほけん課長は、前項の規定により一時差止に係る保険給付を行う場合は、保険給付一時差止解除通知書(様式第15号)により世帯主に通知するものとする。

7 第2項の規定により一時差し止める保険給付の額は、おおむね滞納保険税額の2倍に相当する額をもって、その限度とする。

8 健康ほけん課長及び税務住民課長は、保険税を滞納している世帯主から、特別療養費、高額医療費等現金給付に係る保険給付の請求があったときは、その支給申請及び支給決定時において滞納保険税の納付指導に努めるものとする。

(一時差止に係る保険給付からの滞納額の控除)

第14条 健康ほけん課長は、特別療養費資格確認書の交付を行っている世帯主について、法第63条の2第3項の規定により一時差止に係る保険給付の額から滞納保険税額を控除するときは、あらかじめ保険給付からの滞納保険税の控除通知書(様式第16号)により世帯主に通知するものとする。

第5章 特別療養費資格確認書交付審査会

(特別療養費資格確認書交付審査会)

第15条 特別療養費資格確認書の交付等に関する事項の審査を行うため、特別療養費資格確認書交付審査会(以下「審査会」という。)を置く。

(所掌事務)

第16条 審査会は、次に掲げる事項について審査を行うものとする。

(1) 第9条第10条第1項第11条第6項第12条第1項第3号第13条第2項及び第5項第4号に規定する特別の事情に関する届書の審査に関する事項

(2) 第12条第1項第2号及び第13条第5項第3号に規定する滞納額の著しい減少の認定に関する事項

(3) 第14条に規定する滞納保険税額の控除に関する事項

(4) 前各号に掲げるもののほか、会長が必要と認めた事項

(組織)

第17条 審査会は、会長及び審査員をもって組織する。

2 会長は健康ほけん課長をもって充てる。

3 審査員は、税務住民課長、福祉課長、徴収係長、課税係長、福祉係長及び国保年金係長をもって充てる。

(会長)

第18条 会長は、審査会の会務を総理し、会議の議長となる。

2 会長に事故があるときは、あらかじめその指名する審査員が、その職務を代理する。

(会議)

第19条 審査会は、必要に応じ、会長が招集する。

2 審査会の議事は、出席審査員の過半数で決し、可否同数のときは議長の決するところによる。

(出席要求)

第20条 会長は、審査に関し必要があると認めたときは、関係職員に対しその出席を求めることができる。

(庶務)

第21条 審査会の庶務は、健康ほけん課において行う。

(施行期日)

1 この要綱は、平成17年2月11日から施行する。

(経過措置)

2 この要綱の施行の日の前日までに、合併前の矢部町国民健康保険税滞納対策事業実施要綱(平成13年矢部町訓令第2号)、清和村国民健康保険税滞納対策事業実施要項(平成13年清和村訓令第12号)又は蘇陽町国民健康保険税滞納対策事業実施要項(平成13年蘇陽町要項第1号)の規定によりなされた決定、手続その他の行為は、それぞれこの要綱の相当規定によりなされたものとみなす。

(平成18年3月29日訓令第8号)

この要綱は、平成18年4月1日から施行する。

(平成23年11月29日訓令第4号)

この訓令は、公示の日から施行する。

(平成26年12月25日訓令第11号)

(施行期日)

1 この訓令は、平成27年1月1日から施行する。

(平成28年2月22日訓令第2号)

この訓令は、平成28年4月1日から施行する。ただし、様式第1号及び様式第2号の改正規定は、平成28年1月1日から施行する。

(平成30年3月12日訓令第2号)

この訓令は、平成30年4月1日から施行する。

(平成31年3月22日訓令第3号)

この訓令は、公示の日から施行する。

(令和4年5月19日告示第76号)

この要綱は、公示の日から施行する。

(令和6年11月28日訓令第8号)

この訓令は、令和6年12月2日から施行する。

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

山都町国民健康保険税滞納対策事業実施要綱

平成17年2月11日 訓令第28号

(令和6年12月2日施行)

体系情報
第6編 務/第3章 税・税外収入
沿革情報
平成17年2月11日 訓令第28号
平成18年3月29日 訓令第8号
平成23年11月29日 訓令第4号
平成26年12月25日 訓令第11号
平成28年2月22日 訓令第2号
平成30年3月12日 訓令第2号
平成31年3月22日 訓令第3号
令和4年5月19日 告示第76号
令和6年11月28日 訓令第8号