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行政情報

合併前の歴史(平成17年2月10日以前)

最終更新日[2014年3月19日]
 

沿革

 山都町では、2万5千年ほど前から人が生活を始めていたことが分かっています。また、町内の各所で縄文時代から弥生時代の土器が多数出土しており、人々の活発な活動が展開されていたことが伺えます。

 平安時代の後半から鎌倉時代になると、肥後国一ノ宮である阿蘇神社の社主(大宮司職)であった阿蘇氏との関わりが認められるようになり、蘇陽地区は大宮司の私領となるほか、各所で阿蘇神を祭る神社が建立されるようになります。

 続く南北朝時代には、町全域がその勢力下に入ったことが「阿蘇家文書」(国重要文化財)により確認できます。

 16世紀には、矢部地区(現浜町近傍)に阿蘇氏の居館「浜の館」(現矢部高校の敷地)と詰めの城「岩尾城」が整備され、名実ともに中心拠点として栄えました。「浜の館」跡から出土した宝物類(国重要文化財)や各所に残る石造物などの文化財から、当時の繁栄ぶりが伝わります。

 戦国時代の動乱を経て、1588年になると豊臣秀吉の命により、蘇陽地区を中心とした地域は加藤清正(熊本城主)、矢部地区一帯は、キリシタン大名小西行長(宇土城主)の領地となります。小西領国の支城であった矢部城(愛藤寺城)では、城主結城弥平次(洗礼名:ジョルジ)を中心に活発な布教活動が行われ、ルイス・フロイス等の宣教師が著したイエズス会への書簡、年報等に詳しく紹介されています。

 その後、江戸時代には加藤氏を経て細川氏へ支配が引き継がれ、山都町域は矢部手永と菅尾手永という二つの行政区に分かれていました。この時期には、熊本城下から宮崎県高千穂を経て延岡に至る日向往還が整備され、浜町、馬見原町はその宿場町として栄えました。幕末には、矢部手永の惣庄屋であった布田保之助が中心となり、水不足に悩んでいた白糸台地に水田を開くために通潤用水が建設されました。そのシンボル的存在である通潤橋(国重要文化財)は、日本最大級の石造アーチ型水路橋として全国に知られています。この頃の地元の代表的な産物としては、材木や茶、木炭などが挙げられます。

 1877年(明治10年)の西南戦争においては、薩摩軍が田原坂の戦いののち、人吉方面へ逃れるため、日向往還を経由して本町に入り、浜町付近で軍の立て直しを図るなどしています。

 一方で、江戸時代から明治時代以降には、本町を代表する「清和文楽」や蘇陽地区の「神楽」などの農村文化が定着し繁栄していく時期でもありました。

 清和地区では、江戸時代末頃から達人数名により人形浄瑠璃芝居が行われていたと伝えられており、幕末の年号が記載された浄瑠璃本なども残っています。明治時代から大正時代頃には、県内においても複数の人形浄瑠璃芝居一座が存在し、興行が催されていました。江戸時代から続く素地のもと、昭和2年頃には地元の熱意により「大昭座」が結成され、名勝や組織を変えつつ現在の「清和文楽人形芝居保存会」に受け継がれています。

 蘇陽地区においては、隣接している宮崎県高千穂地方の影響を受けた「神楽」が、江戸時代末以降、各所に伝わり、各地区の神社などを中心に祭礼や神事などの際に舞われています。これらの「文楽」や「神楽」は、各地の神社に併設されている農村舞台などにおいて、自らの娯楽のほかハレの日の催しものとして、地域のお祝いや神事などの際に上演されながら今日まで継承されています。こうした農村文化を象徴するものとして、昭和期に建設された大川阿蘇神社農村舞台(清和地区)は、平成17年に国の登録有形文化財とされています。

 大戦後には、昭和28年から32年にかけての、いわゆる「昭和の大合併」により、昭和30年2月1日に、浜町、下矢部村、白糸村、御岳村が合併し矢部町になり、ついで昭和32年4月1日に中島村、名連川村を編入合併しました。昭和31年7月1日には、朝日村、小峰村が合併し清和村に、昭和31年9月30日には、馬見原町、菅尾村、柏村の合併により蘇陽町がそれぞれ発足します。

 この地は、現代的な視点であれば中山間地という評価でしかありませんが、歴史を振り返るといずれの時代においても、私たちの祖先は山と交通の要衝という地域的特性を生かしながら、その時代を力強く歩んできたことが理解できます。

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