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 矢部高校東側を流れる五老ケ滝川、畑橋上流を「ゴゼ渡し」と呼びます。その由来は、阿蘇大宮司が浜の館に在館していた頃、大宮司がこの川を渡られたので「御前渡し」からこう呼ばれるようになったという説と、ここの川床は岩盤で目の不自由な「瞽女(ごぜ)」も渡れたからだという説とがあります。ちなみに、ここに初めて橋が架けられたのは宝暦10年(1760)のことです。それまでは、徒(かち)渡りだとされています。現在でも、河床に当時の木柱を立てた穴跡を見ることができます。


2018年02月08日更新