(前回より続く)

 

 御船城の戦いについては、古文書に詳しく書いてあります。それこそ、

読むだけで、本当にその場に居るような臨場感が伝わります。今日は、その紹介は省きます。

 

 御船城の戦いでは、名軍師甲斐宗運の知謀により敵将御船房行は敗れ、男成監物允友竹の一矢にて仕留められました。この手柄によって、甲斐宗運には、御船が与えられ御船城主に任ぜらました。男成監物允友竹は、大将房行を射止めたということで、その褒美として万坂、藤木、小野の村をあてがわれました。

 

 11月10日は、このようにして御船城の戦いの出陣式が柳本大明神で行われ日であり、戦勝祈願のために鎧一領が奉納され、柳本大明神が小一領神社と呼ばれるようになり、井手清右衛門豊宣が小豆の握り飯を振る舞ったことに由縁して、以後11月10日に小一領神社で赤飯の握り飯が配られるようになりました。

 

 出陣式が行われたのが天文5年(1536)11月10日のことだと言いますので、今年で485年になります。

2021年11月16日更新