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地元住民と移住実践者対談

 

「山都町で暮らす」ってどんなイメージ?(地元住民と移住実践者対談)

 山都町の移住定住の取り組みを考えるため、地元生まれ育ちの住民の方と近年移住を実践された住民の方に「山都町で暮らす」ことについて、意見交換をしていただきました。

 「山都町で暮らす」ことについて、どのような印象を持っているのでしょうか・・・?

 

■対談参加者

会議風景 

:地元住民Aさん(以下「地元A」)

:移住実践者Bさん(以下「移B」)、移住実践者Cさん(以下「移C」)

:役場職員(以下「役場」)






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 【役場】
 山都町では、移住に関する問い合わせが増加しているけれども、地元からは「どんな人が来るのか、田舎の風習に馴染めない人がくるのではないか。」と不安視する人が多いのも現実です。『山都暮らし人交流サイト』で移住希望者に向けて、例えば「移住の心構え5箇条(田舎暮らしの心得)」などを一番最初に示し理解してもらうべきでは…という意見もありますが、いかがでしょうか?
【移住Bさん】
 閉鎖的な表現が一番最初に出てしまうと、サイト自体を利用されなくなってしまいますよ。もちろん、変な人が入ってくるのはいかんと思うけど、移住希望者には「山都町という町があるんだ、こんないい町なんだ」という興味を持ってもらったうえで、でも都会の気持ちだけではダメなんだ、と事後的に気づいてもらうような方が良いと思う。トップページに「移住心構え5箇条」をもってくるのは、ハードル高すぎ!
【移Cさん】
 都会の人は自由な生活をしたいから田舎を求められるわけではなく、むしろ逆のパターンもありますよ。都会は全般的に行政によるサービスが行き届いているから、地域(自治会など)の協力が不要の状況になっているけれども、山都町は「自治振興区」など行政サービスを補助するコミュニティ機関があって初めて成り立つ生活共同体ですよね。都会の人は、地域コミュニティに所属しないと生活できない、所属しないといけない、ということをイメージすることがなかなかできない。ここをイメージさせられるかどうかが山都町としてキーになると思います。
【移住Bさん】
 山都町には自治振興区の協力体制とか人の繋がりがあるけれども、地元の若い人はこれが嫌で山都町から出て行くということもあるんでしょうね。個人で生きたい、行政サービスで全て面倒見てくれる、という都会へ。でも、自分たちで生活する環境を自分たちで意見を出し合いながら、対人関係が多少面倒臭くても、お互いに調和しながら相手のこともよく理解し、相手のことも考え全体のことを決める、、、ということを実践できている山都町は大事かな。山都町はそういう町であることを理解してもらうと、移住者の定住に繋がるんじゃないかと思います。
【移住Cさん】
 山都町の社会システムを理解してもらう、ということですね。私の具体的な事例なんですが、健康診断の案内が地域の区長経由で来たとき、とても戸惑ったんです。なぜなら、都市の方では行政からダイレクトで郵送で届くから。
【移住Bさん】
 社会システムが都会と田舎が違うので、その仕組みを知らせるような内容が、町として必要だということですね。
【移住Cさん】
 組や区、それに自治振興区など、山都町の「社会システム」は、都市住民にとって理解しにくいものだと思いますけれども、理由さえわかれば分かる人は分かってくれると思います。
【地元Aさん】
 移住希望者向けに「組や自治振興区とは…?」など、その説明が必要ということだね。
【移住Bさん】
 確かに、「組長」って…最初ヤクザかな、と思った。「組入り…」とか(笑)
【移住Cさん】
 それと、移住される方に対しての地元で受け入れる側の認識も必要だよね。
【移住Bさん】
 地元の方が移住者を警戒しちゃっているのもあるのかな。
【地元Aさん】
 きっと、移住者と地元の人のトラブルとかそういう例を知っているから、「5箇条」を先に出してフィルターをかけようとしてしまう。恐怖症ゆえの…。
【移住Cさん】
 「5箇条」も考え方次第では、前向きに捉えられる。特に「無縁社会」という言葉もあって、私も都会に住んでいたときはマンションの隣の人もよく知らなくて・・・。でも震災以降それじゃまずいな、と思った。人との繋がりがすごく大事だな、と。時代的にはこういう傾向に回帰してきていると思う。
【移住Bさん】
 山都町に来て、道に草が生えていること、自分の背の高さ以上に草が生えているのがびっくりしたこともある。都会では除草など行政サービスが行き届いていたのかもだけど、山都町ではそれを自分たちの手で管理して、みんなの努力でこの景観を保たれている。こんな当たり前のことが全然わからなかった。都会ではそういうことに思いを馳せることがなかったから・・・。もし、山都町ではこういう活動が必要なんだ、と事前に見えてわかっていたら、自分がそこに自分が住んだときに、一員としてやりますよ、って気持ちにスッと入ることができるんだろうと思う
【移住Cさん】
 こっちにきて、そうか、と気づいたことがあるんだけど、学校の奉仕活動ってあるじゃないですか、当たり前のように。でも都会ではないんです。保護者が教育施設にあれだけ参加することはない。預けっぱなし。いわゆる「お客様」なんですよね。消費者的な対象みたいな感じ。
【移住Bさん】
 でも、山都町は住民参加で、とても素晴らしい。
【移住Cさん】
 田舎と都会はこう違う、とか田舎の人は都会の人がこういう風に見えるというメッセージを「移住を具体的にお考えの方へ」という項目をトップページの目立つところに置いた方がいいかも。
【地元Aさん】
 5箇条、よりも断然伝わるかもしれない。
【移住Bさん】
 実際移住してきて地域に入ってみて、組内の集まりがあったときに、自分の予定が先に入っていて集まりに参加できない場合には焼酎持って行くとかもありますよ。逆に、「焼酎持って行けば大丈夫なんだ」とか(笑)。
【移住Cさん】
 草刈を欠席したときには、お金を払う(出不足金)制度がある“組”もあれば、払わなくていい“組”もあったり、それぞれの組の違いも最初に詳しく分かっていればいいんだけど。地域への活動も、どこまで深く係わらなくちゃいけないのか、どこまで自分をなくさなくてはいけないのかとか、すごく迷ったし、戸惑った。移住する、田舎に住むということは、様々な面で「迷う」「戸惑う」ことがある、ということ自体を知っていれば、いいのかな。「戸惑わずに田舎は楽しい」という感覚だけで来ると困っちゃうんだよね。そういうことを伝えるべきかな。
【役場】
 移住定住というのは、移住者を増やすだけでなくて、今住んでいる住民が出て行かないよう、定住のためにも山都町はこんなに楽しいところだったんだ、というのを山都町に育った人にもわかってほしい気持ちはある。
【地元Aさん】
 確かに、私たち(地元の者)は、移住実践の方がおっしゃる「山都町ってほんっとにいいところ!」というのが全っ然わからないんですよね(笑)
【地元Bさん】
 地元の方は、皆さん確かにそうおっしゃるんですよね。でも、どこを見ても、まず、とにかく自然!きれいな里山とか棚田とか、景色!それに星!私、こんなに星が見えたのは初めて!
【移住Cさん】
 流れ星も見えるし、天の川も。春先だったらウグイスの声で目が覚めるし。
【地元Aさん】
 例えば、田舎の人の中には都会のマンションで最後を迎えたいと言う人もいますよ。鳥のさえずりはさんざん聞いた、と(笑)。病院、コンビニ、夜中に行きたいところに行きたいって人もいるんですよ。田舎は都会を羨むというか…。都会にあるものをこの山都町にあったらいいな、と求めるような…。
【移住Bさん】
 いやいや、都会に行けばあるものは不要ですよ。山都町ならではの魅力を大事にしてもらいたい。例えば私、子どもがいるんですけれども来年から小学生になるけども、子育てにはメチャメチャ良い環境と思います。埼玉とか東京に戻ろうとか思わない。
【地元Aさん】
 でも例えば、塾も選べない、ピアノの先生も限られている、野球も10人チームを組めないとかってことも、山都町ではあるんです…。
【移住Cさん】
 塾も行かせたい人は確かにそういう感覚になるかもしれない。その家庭の教育方針にもあるかもしれない。うちの子は1年生で、行きたいと言えば行きゃいいし、でも多分行きたいとは言わないだろうなぁ(笑)
【地元Aさん】
 実際の話なんですけど、例えば住むところ、買い物、子育てに関して山都町の弱みというかさっきのようなの問題をクリアできない実態もある。自然の豊かさは確かにアピールできるけれども…そこが苦しいところですね。
【移住Bさん】
 ここでしか得られない学べる環境はあるんですけどね。私の中学生の同級生で、大人になるまで魚の種類もわからない、白菜がどう地面になっているかわからなかったりする人がいました。そういう事も、子どもの時の実体験というか、家庭菜園を手伝ったり、そういうのを通じて学んだりできる。田舎なら生き物が死ぬ、という機会に直面する機会もよくあって、生命観というのは何というかきちんとした形で積み重ねられていて…。親として何も教えていないのに、こりゃ環境のおかげだな、と思っている。
【移住Cさん】部活動とか。1年生だとあんまり関係ないかもしれないけど、高学年になったら好きな部活を選べないというのは、悩みになるんだろうね。実際、親御さん達は部活で苦労しているし、野球がやりたいから町外へ引っ越した子も現実にいる。それで、さらに人口が減っちゃったということも。でも、都会から見たら、間違いなく魅力はたくさんある。それは本当に、胸を張ってほしい。それに、棚田とか、大変な中で管理してきてくださってありがとうございます、仲間に入れてくださってありがとうございます、という思いはすごくある。奥地だからといってお金を呼び込まなくちゃ、という理由で、産廃施設のターゲットになることを跳ね返して欲しいと思う。緑をもっと自慢していいと思う。
【移住Bさん】
 田舎の人は都会を志向するし、都会の人は田舎を志向するというのは、「隣の芝生」なのかな。でも山都町に住んでいる人にとっても自分たちの地元の魅力再発見してほしいな。
【移住Cさん】
 私だけかもしれないけども(移住者全員じゃないと思うけど)、草刈り機を使えるだけで楽しい。草刈機でふりふりするのが楽しい。鎌持って、草をブヂブヂっと切っていくのも。移住者high状態で、見るもの全てが新しくて楽しいですね。
【地元Aさん】
 是非、うちの田んぼの草刈りをやって欲しいですね(笑)
【移住Bさん】
 山都町は皆さん、すごく親身になって考えてくださるから、ちょっと悩んでると皆さん声掛けしてくれる。東京なんかだと、それこそ目的をしっかり持って行かないと誰も打ち合ってくれない。でもここは、それは無いと思う。自治振興区のシステムがそうなかもしれないですし、地域の人たちはそういう感覚、「捨てちゃおけない」みたいな気持ちを持っていらっしゃいますし。
【移住Cさん】
 野菜とかもくれますしね(笑)
【移住Bさん】
 なんか私たちのためにやってくださると、この町のために何かやらなんね、って気持ちに自然になってくる。
【役場】
 私も実は、かつてこちらに移住した時に、すごくカルチャーショックだった事、辛いこともありましたが…。色々諦めましたけれども(笑)。でもだからこそ、移住された方、これから移住される方には、まずは山都町の暮らしを楽しむことを感じて欲しいですね。


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