移住して、4年。 小坂さんご家族 最終更新日:2016年10月5日 小坂さんご家族 移住して、4年 『山の中のカフェを、作るのが夢でした。』 山の中のカフェを、作るが夢でした。 庭先での様子・・・・・ 「空間を作りたくって。人が集まってくる空間を。元々、休日に都市から離れて山奥にあるようなカフェを訪ねるのが好きだったんです。自然豊かな田舎町に行くと何だかほっとして。だから、いつか自分たちで育てた野菜を使ったカフェを開きたいねと、主人と話していました。」 4年ほど前に、縁あって家族で山都町に移り住んだ小坂寛さん、和子さんご夫妻。自宅と、隣接するオープン1年目のカフェは、なんとセルフビルド。暖かな日差しが注ぐ店内からは、遠くに阿蘇五岳が眺められます。 東京でシステムエンジニアとして働き、遅く帰宅するとわが子の寝顔しか見られないという生活に疑問を抱き始めた、寛さん。田舎暮らしを視野に入れ、仕事帰りに就農準備校に通い始めます。 「週末になると、埼玉の農園で実地研修があるんです。その時に、農家さんが自家製の味噌や醤油を作るように、自分の家も手作りしていたのを見て驚いて(笑)。それが頭の隅に残っていたんですね。」 自家製の家を建てる セルフビルドのカフェ店内に設置された薪ストーブ 関東出身の寛さんと、熊本県内出身の和子さん。現在もフリーランスの広告デザイナーとして活動を続けている和子さんのお母様のお気に入りの場所として一家が訪れたのが、現在の自宅近くにある「ロンド美術館」。そこから眺められる雄大な景色に魅了され、建築家としてもご活躍される館長さんからの「一人でも建てられるよう設計してあげるよ」との声に背中を押され、丸2年かけての家造りが始まりました。 「その頃息子は3歳、娘はまだお腹の中にいました。子育てについては、東京でちょっとお散歩に行こうと思っても、アスファルトばかりで土がない。もっと伸び伸びと自然の中で遊ばせてあげたいと思っていました。こっちに移って来てからは、近所のみなさんに声をかけてもらったり、抱っこしてもらったり。二人とも思いきり遊べて嬉しそうです」と、和子さん。地域の行事などを通して、次第に地元の方々と知り合う機会が増えていきました。 道路の草刈りなど、地区の作業に参加する寛さんは、「自宅以外の地域そのものを、自分たちできれいにするという感覚を味わったのは、区役が初めてでした。それがとても新鮮で。作業のコツを教えてもらえたり、交流も深まっていいですね。」 景色は最高のごちそう、と声をそろえる夫妻。お子さんたちの成長と共に、さらなる夢が膨らんでいきそうです。