子どもとの時間に幸せを感じる
「家の周りを散歩していると、タマムシとかナナフシ、ミヤマクワガタなんかも、たくさんいたりして。子どもと一緒に山に親しむ感じで、日々の暮らしを楽しんでいます。不便じゃないですか?と言われることもありますが、便利すぎてモノにあふれた都会が嫌でこっちにきたので、不便さは嫌だとは思いません。野菜や猪肉などのおすそ分けをよくいただくので、食材には困りませんし(笑)」
四季を感じる豊かな生活
冬は雪は数十センチ積もることもあるが、子ども達はソリ遊びが楽しくてしかたない。夏は、エアコンなしでも涼しく過ごせる。
「震災があり、価値観が変わってきたと思います。必要なものだけあればいいと思うようになりました。経済的にということではなく、心が豊かになる生活をしていると思います。四季を感じられるというのもそうです。都会には土がありません。子どもには土を触りながら育ってほしい。そういう価値観を持った人が山都町に来ると、幸せがたくさん見つけられると思います。」
阿蘇山が望める大きな窓から、ふんわりと心地よい風が吹き込んだ。